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読書日記『ファクトフルネス』ハンス・ロスリング他著2019年

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P.64 『金融システムや環境、そして世界の平和を守るには、

人々が『事実に基づく世界の理解』を持ち、国の枠組みを超えて協力することが大切だ。

だからこそ、世界についての知識不足が蔓延している現状は変えなければならない。』

2018年5月の本ブログで、「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)に触れました。

小原は、『人類は、種としての幸福感を全体で共有し、現在に至る道を選択してきたわけではない。

人類は場当たり的選択しかしていない。結果として人類が幸福になったのかどうかは不明。』

と本書を要約しています。文明と人類の未来は明るくない、と感じました。

しかし、『ファクトフルネス』を読み、考えを改めることにしました。

人類の英知は、種全体のメリットを考慮する、という段階に達している、と思えたからです。

しかもその英知は、既に多大な恩恵を人類に与え始めている。

その成果は『平均寿命』という指標で代表でき、最近数十年で世界の平均寿命は劇的な改善している、

とのことです。

地味で継続的な取り組みで大きな成果、は私の好きなパターンです。

平易な文章で、読者に思い込みの殻を気づかせる本書に高い価値を感じました。

中高生に読んでほしいなぁ。

小原

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