コイツが犯人だ！
先般、コロナ絡みである騒動が発生しましたね。
弊社もその影響を受けエライ目に遭いました。
ＳＮＳ上のあるデマが発端とされ、
デマ発信者が特定されて、勤務先が謝罪。
しばらくお名前付きで「コイツだ！」の拡散が続きました。
でも「コイツ」は騒動の真犯人なのか、
私は疑問に思っています。
騒動発生時、「あれはデマですよ」の
拡散の方がはるかに多かったそうです。
つまり、デマではあるが万が一に備えて、
という市民心理が騒動を生んだともいえます。
きっかけはデマだろ、というご意見もあるでしょう。
「あれが起こっているなら、これが起こっても当然」
という広く共有された不安に火をつけるのは、
記事ＢでもＣでもよかったのかもしれません。
その意味で、騒動の真犯人が「コイツ」とは
言い切れないのではないかと思うわけです。

一方「コイツだ！」の拡散はいただけません。
たとえ内容は事実であっても、意図は私的制裁であり、
我々にそのような権利はないのではないかと．．．。
スカッとしたいときは、そんなタイトルのＴＶ番組を見るか、
刑事モノの小説がおすすめデス。
（「新宿鮫」はほぼ読みました！）

小原