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変化はチャンスだったの?

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『ビジネス・キャリア検定』の教科書*によると、米国の運輸業界では、
1970年代に大幅な規制緩和が実施されたそうです。
それを契機に米国では、海上コンテナ2段積み列車の導入や、
『インテグレーター』という新ビジネスが誕生。
物流の効率化が飛躍的に進んだとのこと。
そして日本でも、後を追うように規制が緩和されました。
しかし欧米のような業界の地殻変動は起こりませんでした。
日本で起こったのは、過当競争による運賃低下と、
トラックドライバーの賃金下落です。
つまり新ビジネスを構想、立ち上げる人が居なかった一方、
みんなで『ガマン』して済ませてまったのです。
今、取りざたされている物流業界の『2024年問題』、
背景はこんなところではないでしょうか。
我々は『コツコツ誠実』には、驚くほどの適性を発揮します。
しかし『ガラガラポン』で根底から考え直すのは苦手です。
だから規制緩和という変化にうまく対応できず、新ビジネスも生み出せなかった。
今となっては、値上げをお願いする以外に方法はなさそうですが、
当該業界のビジネスマンには反省すべき点も多いと思います。」

*「ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト 
ロジスティクス・オペレーション2級第3版」
第8章 諸外国における物流事情

海上コンテナ2階建て列車の例 (埠頭に引き込み線が入っているようです)

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